つーか、こんな至近距離で話す話かこれ。
俺がこんなに色々、堪えてやってるというのに。
「お手玉と一緒で…ちょっと、ジャリジャリいうんですよ」
未来が目を伏せて、微笑んで言う。
その表情を見て。
あーこれ、未来の言いたいことじゃねーな。
と、俺は気づく。
「…未来?」
未来の前髪をくしゃっとさせて、額をゆっくり撫でる。
言えよ。
聞くから。
なんでも聞いてやるから。
声に出さずに言ったけど、それが聞こえたように未来は。
泣きそうな瞳を少し細めて、か細い声で言った。
「会長。夏休み…楽しかったですか?」
…夏休み?
「なんでそんなこと聞く?」
できるだけ優しく聞くと。
未来は目を伏せたまま、言った。


