「桜田未来ちゃん、発見」
甲高い声で、そう言われて。
…だめだ、終わった。
ゆっくりと目を開けると、眩しい外の光に、綺麗なツインテールのシルエット。
「場所は、えっと、裏庭の…倉庫の中?」
光に目が慣れると、その顔を判別できるようになって。
見えたのは、スマホを耳にあててにっこり笑う、可憐な顔。
生徒会の、会計の…。
「わわっ、埃だらけじゃん」
通話を切ったらしいスマホをブレザーのポケットに入れて、私の頭をぽんぽんと払ってくれる。
「まさかこんなとこ隠れてるなんて、流奈ちょっとびっくりよー?」
こんなところまで追跡されるなんて、私もびっくりです。
そんな言葉を飲みこむと、ツインテールさんは眉を下げて。
「ごめんね?そーすけが来るまで、ちょーとここで待ってね」
そーすけって誰だよ。
心の中で言う。
会長って、そーすけっていう名前だっけ?


