私は俯く。
私、あの男たちに偉そうなこと言ったけど。
本当に、全然知らないや、会長のこと。
「お待たせしましたー」
ウェイトレスさんが3人分の注文を運んできてくれる。
「きたきた、流奈のドリアがー!」
私と副会長のパスタがもくもくと湯気をたてている。
流奈さんはドリアにスプーンを入れながら、真面目な顔で言った。
「だから、高校は、とーるにとって最後の自由なの。自分で選べる、最後の自由」
最後の、自由…。
よし食べよっ、と流奈さんは最後にはにっこり笑って、それきり誰も、会長の話はしなかった。
メニュー