会長のお目付け役で、フォローばっかりしてるイメージだから、意外な反応だ。
「初めてだからな、透が。俺にとっては…」
「えっ、そーすけ、問題発言…」
「ちゃかすな流奈」
「すんませーん」
流奈さんが舌をぺろっと出す。
「透以外には、負けたことがなかった。俺も…流奈も」
ちらり、流奈さんを見ると、流奈さんはにっこり微笑む。
「悔しかった、ですか?」
「うーんそうねー。でも幼稚園の頃から、もうとーるは特別だなって感じだったからなあ。大人たちの見る目も、とーるだけは違ってたし。あ、金髪だしね」
流奈さんはくすっと笑う。
「…でも、とーるは、他の誰にも負けずにいてくれるから」
流奈さんが目を閉じて言うと、副会長も静かに目を伏せて微笑んだ。


