「…あんた会長と知り合いだったの?」
きょうちゃんが聞くので、私はぶんぶん首を横に振る。
「全然知らないけど…」
「心当たりは?」
「ないよ!そんなの」
横に振りすぎて、首がフリスビーみたいに飛んでいきそうだ。
全校集会はいつのまにか終わったらしい。
出口に向かって歩きだす生徒たちの視線が痛い。
なんで?
なんでこんなことになったの?
会長って、さっきの人だよね?
金髪の、やたらイケメンの、成績トップの、謎の御曹司の…私からすればもはや人外だ。
人だとしても、最も遠い場所にいる人。
そう、さっきそう、思っていたところで。
知り合い?心当たり?
…ないないないない、本気でない。
「…分かった。これは、人違いだ」
私は頷いて言った。


