副会長が言うと、生徒会のメンバーは何事もなかったかのようにステージ裏へと消えた。
さっきとは違う種類の騒めきが、体育館に広がる。
『誰、桜田未来って…』
『2年…?名前、聞いたことないんだけど』
『俺分かるよ。ほら、あそこ。あの子』
『あー知ってる、めちゃ可愛い2年だろ』
『…で、なにその子、会長となんかあんの?』
各方面から声が聞こえて、どんどん私へ視線が集まってくるのが分かる。
「どうなってんだ?未来」
森本が顔をしかめて、私を振り返るので。
「…きょうちゃん、森川」
私は呆然としたまま、2人の名前を呼んで、呟く。
「2年C組に、桜田未来なんて、いたっけ?」
「「お前だよ」」
きょうちゃんと森本に一斉にツッコまれて、私は頷く。
そう、だよね。


