すると流奈さんが一瞬動きを止めて、にやり、笑って会長を見た。


「とーる、なに、未来ちん超かわいいことになってんだけどー?」

「未来が可愛いのはもとからだ」


会長がさらっと真顔で言うので、私はまた噴火する。

やめてやめて、恥ずかしさで死ねる。


「ちょ、聞いた?そーすけ。ガチでおアツい人たちがいるんですけど?!」


副会長はにやりと笑って頷く。

副会長まで!


「違うんです!」


必死に言うと、流奈さんが困ったように、くすくす笑って。


「こりゃ可愛いわ」

「だろ?」

「だろって、とーるのもんじゃないから!」

「俺のもんだから」


またしてもさらっと言う会長に、流奈さんがきゃーと騒ぐ。