ああ、私、本気で怒ってるんだ。
そう思った。
もう、話は聞かなくていい。
話をする必要もない。
教室に戻ろう。
そう思って振り返った時。
「…未来!」
呼ばれた声に、私は目を丸くした。
会長が廊下を走ってこっちにやってくる。
3人の男は不快そうに顔を歪めて、会長が来た方とは逆側へ歩きだした。
「探した」
私の前に立った会長が、深刻そうな顔で私を見つめて言うので。
「生徒会長が…廊下走ったらだめじゃないですか」
いつもどおりを努めて言う。
会長はちらり、男たちの背中を見てから、
「なにがあった?」
私の腕をやんわり掴んで聞いた。


