――『特にとーるは。…目立ちたくなくても目立っちゃうしね』
思い出す、流奈さんの言葉。
いつのまにか握っていた両手の力を、更に強くする。
ああ、くそ。
…守る言葉が見つからない。
どうやって、会長を守ったらいいのか、私には分からない。
「あんたもさ、ちょっと可愛くて生徒会長に選ばれたくらいで、調子乗らない方がいいんじゃね?」
茶髪の男に髪先を触られて、身体がびくっと震えた。
嫌悪感が溢れてくる。
会長が触れた時と、全然、違う。
「私のことはどう思ってもいいですけど、会長のことは、やめてください」
「だからー、」
「見苦しいので」
「は?」
「見苦しいので、やめてください」
冷たくて低い声だった。
自分の声じゃないみたいな。


