『学校に莫大な寄付を寄せる大企業社長の一人息子!先生も文句は言えねえよなー』
『つーかそもそも、コネ入学らしいし』
『教師買収して、成績上げてたりして』
『ありえる』
『それで生徒会長とか言われてもなー』
立ち止まっていたはずなのに。
気がついた時には、私は曲がり角を曲がっていて。
「…なに?」
廊下でたむろしていた見知らぬ3人の男たちの前に、立ちはだかっていた。
怪訝そうな顔の3人を、私はじっと見据えて。
「…撤回してください」
自分でも驚くほど低い声で言っていた。
「は?」
3人組の見知らぬ男たちは、顔を見合わせてから。
「あーお前、あれだろ、2年の桜田未来」
「誰だよそれ」
「ほら、生徒会長の」
そんな会話を半笑いの顔でしたあと。


