「就職する、つもりです」
私が小学生の頃に離婚してから、女手一つで育ててくれたお母さん。
楽にさせてあげたいし、早く自立もしたい。
進学したい気持ちがないわけじゃないけど、その思いが強くて。
「…なんか自分が働いてるイメージとかは、できないんですけど」
そう呟くと、なんとなく心細い気持ちになってくる。
進路のこと、卒業後の生活のこと。
…まだまだ先のことなのに。
「なんで分かったんですか?就職って」
会長を見上げて聞くと、会長はちらりと私を見て。
「進学する奴があそこまで勉強、手抜かないだろ」
…ごもっともだ。
私はずーんと落ちこんでしまう。
就職にだって、内申は重要なのに。
ああ、期末、とにかく期末、頑張ろう。
そう心に誓っていると。


