「…副会長と流奈さんも、ですか?」
「余裕だろうな」
「…会長はもう大学とか、決めてるんですか?」
きっと決まってるんだろうな。
そう思って聞くと、会長は少し黙ってから、
「とっくに決まってるよ」
前を向いたまま少し微笑んで言った。
…珍しい、表情だな。
何度も見てきた横顔。
色んな表情を隣から見ているつもりでいたけど。
全然、知らないこと沢山ある。
…知りたいわけじゃないけど、うん。
「副会長も未来さんも、決まってるんですかね?」
「さあ。ある程度は決まってんじゃねーの」
興味もなさそうに言う。
「未来は就職?」
唐突にそう聞かれて、私は驚いた。
「…生徒会って生徒の進路希望まで握ってるんですか…?」
「アホか。そんなこと知ってるわけねーだろ」
…よかった。
私の中で、生徒会のイメージがもはやスパイ組織みたいな印象になりつつあるのだ。


