「結構遅くまでいるよー学校。で、朝、いつもより早く出てるでしょ、お迎えあるし。だからたぶん、睡眠時間短いんだろーね」
流奈さんは、いたずらっ子のような顔をして言う。
「全然、知らなかったです」
私が呟いた時、流奈さんの隣の副会長が言った。
「流奈、喋りすぎだ」
流奈さんは、はーい、と返事をして席に戻る。
窓側の席の副会長を見ると、目が合って。
「透が、自分で好きにやってることだ」
流奈さんの話の補足、というように言ってくれる。
「桜田が気にすることじゃない」
「でも…」
「嫌じゃないなら、時々そうして肩を貸してやればいい」
副会長はそれだけ言って、手元の本に目を落とした。


