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一睡もできずに朝がきた。
私が口にする酷い言葉を、じっと黙って聞いていた会長の顔が、頭から離れなくて。
さすがに、言いすぎたと思う。
言い返してくれたらよかったのに。
勝手にしろって、突き放してくれたらよかったのに。
私の心を、頑張って汲みとろうとするみたいに、会長はただ私を見つめていた。
その目が、忘れられなくて。
お母さんがバタバタとリビングで支度をているのを、ぼんやり眺めながら過ごす。
「あんたお弁当は?作んないの?」
ピアスを付けながら言うお母さんに、黙ったまま頷く。
「…行ってくるからね」
そう言って仕事へ出ていくお母さんに、片手を振った。
ああ、学校行きたくない。
でも、行かなきゃだよね…。
ため息をついて立ち上がり、支度をした。