『雅妃もお疲れ』


『今日は…このままホテル直行です。明日は…』


『今から2人でご飯行こう』


『え?あ、だ、ダメですから。今日は…スタッフの方と行った方がいいですよ』


『九州滞在は3日間。今日は雅妃と』


甘えたように言う亜希斗さん。


私は、その恐ろしい程の色気に、思わずその場に倒れ込みそうになった。


どうしてこの人は…


こんなにも素敵なの?


ダメって分かってるのに、そんなこと言われたら…


本気になってしまう…


『美味しいお店用意した。前に行って良かったから…ちゃんと個室もあるし』


私は…


亜希斗さんに言われたら、もう断れないみたい。


でも…


それは、やっぱり、全然嫌じゃなくて…


むしろ、嬉しかったんだ。


お店の裏から入れてくれ、私達は、誰にも見られずに中に入った。


さすが、大スターだ。


それにしても、私のこと、お店の人はどう思ってるのかな?


この2人を見て…