『僕は、友達としてじゃなく…雅妃を女子として見てた』


女子…?


私を?


『でも…大智はいつも他の女子達に囲まれてたし…私のことなんて…』


『僕は、3年間、誰とも付き合ってないけど?』


あ…


そう言えば、女子なんて興味ないって…言ってた…


あれ、嘘だったの?


『大智…』


『まあ、雅妃に告白しなかったから、気づかないよな。モデルの仕事が順調になって、勉強と仕事の両立で忙しくてさ。なんか…言う機会を逃したって言うか…仲良すぎて、嫌われるのが怖くて言えなかったって言うか…ほんとバカだよ』


『待って大智。それって本当なの?私のこと…からかってる?』


『からかってる訳ないだろ。ちゃんと…好きなんだ…』


突然の嘘みたいな告白に、正直、全然ピンと来ない。


『今、僕が歌ってる曲…あれ、気づいたら雅妃と一緒に過ごした学生時代を思い出しながら書いてたし』