『迷惑ってさ、誰かに言われた訳じゃないだろ?告白して…フラれたとか…』


『告白なんて…してないよ』


私は、そんなタイプじゃないし。


『雅妃さ…知らなかっただろうけど…』


『え?』


何?


聞くの…ちょっと怖いな。


『前田優介いただろ?サッカー部の』


『…うん。前田君って、3年の時同じクラスだったよね』


『ああ。あいつ、彼女と突然別れただろ?結構人気あった濱本と』


濱本さん…


もちろん良く覚えてる。


だって…


いつも私のこと、陰でいろいろ言ってたから。


とりまき達と私の方を見て笑ったり…


あんまり…


いい思い出は無い。


美人で男子からは人気あったけど、私は…苦手だったな…


『前田君と濱本さん…美男美女でお似合いだったからびっくりしたよね。でも、それから、しばらくして前田君、引越ししたよね』