『それが普通の反応だよ。亜希斗は…俺とは違うんだから。俺はね…女性も男性も…どちらも好きになれるんだ。どっちがいいとか、そういうんじゃない。でも…今1番好きなのは…やっぱりお前なんだ』


『健さん…』


『ずっと…亜希斗のこと、好きだったよ。本当は…お前と一緒にいたい。これからも…その顔を…すぐ側で見ていられたら…どんなに幸せだろう』


健さんはそう言って、手を伸ばし、俺の頬に優しく触れた。


その目がとても優しくて…


艶っぽくて…


俺がもし女性だったら、このまま、どうなったかわからないって…


本気でそう思った。


『亜希斗…こんなに好きになった人は他にはいない。愛してる…』


どうしたら…


この状況をどうしたらいいのか…


俺にはわからなかった。


これは、今、実際に起こってる現実なんだよな?


演技や芝居じゃ…ないんだよな…


健さんは、ずっと一緒に頑張って来た大切な仲間だ。


俺にとって、本当に信頼して、尊敬出来る人。