独占欲全開の超イケメン俳優と秘密の同居生活始めます!

男の人の部屋で2人きりなんて初めてだし、普通じゃないよ、これ。


それにしても、亜希斗さんは、部屋の中でもオーラが消えない。


本物のスターだよ。


『すみません、明日は11時入りなので、9時半にお迎えに来ますね』


私は、無理矢理笑顔を作って、またおにぎりを口に持っていった。


『来なくていい』


え…?


その言葉の意味がわからなくて、おにぎりをくわえたまま、一瞬、時が止まってしまった。


ほんの数秒、空気や音の流れが消えて…


『…』


『あ…あの…それはどういう…』


『そのままだ。明日はわざわざ来なくていいって言ったんだ』


『え…タクシーでも呼ぶんですか?』


もしかして、私の体を気遣ってくれてる?


『…お前がいるのにわざわざタクシーなんか呼ばない』


あ、あれ?


違うの?


だったら何?