独占欲全開の超イケメン俳優と秘密の同居生活始めます!

スプーンを口に運ぶ、そんな何気ない仕草でさえもカッコいい…


憧れの人を前に、冷静ではいられない自分がいる。


「落ち着け~落ち着け~」


呪文のように心の中で何度も唱える。


『雅妃も早く食べたら?お腹空いてるだろ?』


『あ、はい。いただきます…』


確かにお腹は空いてるし、食べたいのは山々なんだけど…


こんな状況で、味わうとか無理だよ。


とにかく…


私は、おにぎりを1口食べた。


やっぱり、味がしない…


『雅妃』


ドキッ。


急に名前を呼ばれてびっくりした。


『明日って何時入り?』


『あ…明日は…』


嘘、さっきまで覚えてたのに…


緊張して忘れてしまった。


私は、すぐにノートを開き確認した。


かすかに…


手が震えてるかも…


こんなにドキドキしてること、亜希斗さんには気づかれませんように…