『そ、そんな、なんだか大袈裟ですよ。私は、別に落ち込んでませんし。この容姿が自分なんだからって…受け止めてますよ~』


この空気がちょっと嫌で、笑って誤魔化した。


『俺は、イケメン俳優とか言われてるけど、自分ではそう思ってない。演技でカッコつけてる自分が恥ずかしくなる時もあるくらいだ。自分が思う自分と…他人が見た自分は、きっと違うんだ』


亜希斗さん…


こんなにカッコいいのに、どうしてそんなこと言うの?


あなたのイケメンぶりは普通じゃない。


本当に…


王子様レベルなのに…


断言できるよ…


芸能界でも、亜希斗さんに勝てる人は誰もいないって。


『あ、亜希斗さんは、正真正銘のイケメンですよ。うちの妹も言ってました。もちろん視聴者もみんなそう思ってます』


『正真正銘…か。雅妃がそんな風に思ってくれてるなら…それは嬉しい。雅妃は…その眼鏡取ればいい』


え…


あ、亜希斗さん、唐突に何を言うの~?