よく私にラブレターやチョコの数を自慢してたっけ…


『きゃ~!大智君、ヤバい!めちゃくちゃカッコいい~!!』


私達は、姉妹でいつもこんな風にミーハーしてる。


就職と同時に、親元から離れて念願の一人暮らしが出来たって言うのに…


櫻は、半年くらい前から、高校に近いからって言う理由で、私のマンションに転がり込んでいるんだ。


そのせいで、私はマンションに男性を呼べない。


って…


それは違うか…


正直なところ、部屋に呼べるような男性がいないって言うのが正解だ。


こんな男っ気のない私だけど、昔からテレビが好きで、アイドルや俳優さんを見ては、いつか大人になったら、この人達を陰で支える人になりたいって…


ずっとそんな風に思ってた。


両親も櫻も、周りの友人にも「雅妃にはそんな大変な仕事、絶対出来ない!」って、否定されたり笑われたりしたけど…


なぜか、私は諦められなかったんだ。


結局、そんなマイナスの声を全て跳ね除け、私は…