ズルイあたし。 望んでいないと言いながら、 亮太が来るのを待っている。 運命の相手を見つけなかった事に 安心している。 夢の中の自分は、驚くほど素直で、 亮太に気持ちを伝えようとした時に、 それを、外から見ている自分に気付く。 そして 亮太は、知らない誰かと幸せそうに手を繋いで、 あたしの前を通り過ぎる。 あたしに気付きもせずに。 …目が覚める。 頬を伝う涙……