朝のトレーニングは4時10分から始まる。
しかし4時起床が絶対のため10分で4階の部屋から地下のトレーニングルームまで行かなければならない。
最近はもう慣れたが初めの頃は毎回遅刻して怒られていた。あの頃はまだ遅刻しても怒られるだけで済んだのだから。今はもう高校生になったためきちんとスパイとして働いている。正確に言うと中学の時からだ。
だから今は遅刻した瞬間スパイ失格だ。
バッ=)
4階から1階に着地した。これもトレーニングの成果だ。飛び降りた時に衝撃が足に出来るだけ伝わらないように飛び降りる練習を何回したことか、頭の中では数えきれなかった。
「おい、ひめ!なにぼーっとしてんだ、さっさと行くぞ。」
火愛がずいぶん遠くから叫んでいる。何回練習したかと考えていたら着地したまま足が止まっていた。
「あっ!ごめん!」
私は出来るだけ速く走り火愛に追いついた。