大学生になった敬一は、お父さんの会社を継ぐ立場である故、早々とインターンシップ制度を利用して授業がない日は関連会社に出勤し、働いている。
今日も朝早くに家を出て行った。だから夕食の席にはいなかったわけだが、帰ってきて早々結婚のことを聞いたようだ。
「姉さんもうちの会社に就職するんじゃなかったのか? それに婚約期間もなく、いきなり結婚っておかしくない? そうだよ、おかしい! 俺、父さんに言ってくる」
勢いよく立ち上がった敬一の腕を慌てて掴んだ。
「ちょ、ちょっと待って敬一」
「待てないよ!」
「一度落ち着いて!」
強い口調で言うと敬一は唇をギュッと噛みしめ、再び私の隣に座った。
「どうして姉さんはそんなに落ち着いているの? 自分の一生に関わることなんだぞ? 大学を卒業してすぐに結婚なんて早すぎるよ」
結婚するのは私だというのに、今にも泣きそうな敬一を見たら笑ってしまった。
「なんで笑うんだよ」
ムスッとする敬一に「ごめん」と謝る。
「敬一だってもう婚約者がいるじゃない。それも私と同じお父さんが決めた相手が」
今日も朝早くに家を出て行った。だから夕食の席にはいなかったわけだが、帰ってきて早々結婚のことを聞いたようだ。
「姉さんもうちの会社に就職するんじゃなかったのか? それに婚約期間もなく、いきなり結婚っておかしくない? そうだよ、おかしい! 俺、父さんに言ってくる」
勢いよく立ち上がった敬一の腕を慌てて掴んだ。
「ちょ、ちょっと待って敬一」
「待てないよ!」
「一度落ち着いて!」
強い口調で言うと敬一は唇をギュッと噛みしめ、再び私の隣に座った。
「どうして姉さんはそんなに落ち着いているの? 自分の一生に関わることなんだぞ? 大学を卒業してすぐに結婚なんて早すぎるよ」
結婚するのは私だというのに、今にも泣きそうな敬一を見たら笑ってしまった。
「なんで笑うんだよ」
ムスッとする敬一に「ごめん」と謝る。
「敬一だってもう婚約者がいるじゃない。それも私と同じお父さんが決めた相手が」



