そんな美香には、なんでも話せる。家庭のこと、そして弦さんとのことも。
「あのね、美香。本当に弦さんは優しくて大事にしてくれるの。でも、その……どうして弦さんはここまで優しくしてくれるのかわからなくて」
「そんなの、未来のことが好きだからじゃないの?」
間髪を容れずに言った美香に向かって、大きく首を左右に振った。
「ううん、そんなわけないよ。だって私と弦さんは政略結婚なんだよ?」
「きっかけはそうでも、実際に結婚して一緒に暮らし始めてから好きになることもあるじゃない。ふたりは結婚前にも何度もデートに行っていたし。現に未来がそうでしょ? ……弦さんのこと、好きなんでしょ?」
好き? 私が弦さんを?
「うん、好きだと思う。だから必死に気持ちに蓋をしているの」
「それは亡くなったお母さんのことがあるから? 弦さんも浮気するんじゃないかって不安なの?」
「……うん」
愛されていると勘違いしそうになるたびに、自分に言い聞かせている。好きになったって自分がつらい思いをするだけだって。
弦さんだって今は優しくしてくれるけど、この先もそうとは限らない。人の気持ちは変わるもの。
「あのね、美香。本当に弦さんは優しくて大事にしてくれるの。でも、その……どうして弦さんはここまで優しくしてくれるのかわからなくて」
「そんなの、未来のことが好きだからじゃないの?」
間髪を容れずに言った美香に向かって、大きく首を左右に振った。
「ううん、そんなわけないよ。だって私と弦さんは政略結婚なんだよ?」
「きっかけはそうでも、実際に結婚して一緒に暮らし始めてから好きになることもあるじゃない。ふたりは結婚前にも何度もデートに行っていたし。現に未来がそうでしょ? ……弦さんのこと、好きなんでしょ?」
好き? 私が弦さんを?
「うん、好きだと思う。だから必死に気持ちに蓋をしているの」
「それは亡くなったお母さんのことがあるから? 弦さんも浮気するんじゃないかって不安なの?」
「……うん」
愛されていると勘違いしそうになるたびに、自分に言い聞かせている。好きになったって自分がつらい思いをするだけだって。
弦さんだって今は優しくしてくれるけど、この先もそうとは限らない。人の気持ちは変わるもの。



