政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~

 それでもどうにか私もシフォンケーキを食べ終えると、お義父さんとお義母さんが真剣な面持ちで話し始めた。

「今日、こうして母さんとふたりに会いに来たのは、未来さんに伝えたいことがあったからなんだ」

「……はい、なんでしょうか」

 私に伝えたいことってなに?

 返事をするも、緊張がはしる。

「結納の日も結婚式の日も、ゆっくり話す機会がなかったでしょ? ずっと未来ちゃんに言いたいことがあったの」

 そう言うとお義母さんとお義父さんは一呼吸置き、ゆっくりと口を開いた。

「未来さん、私たちと家族になってくれてありがとう」

「私とお父さんは、未来ちゃんのことを本当の娘だと思っているわ。すぐには無理かもしれないけど、未来ちゃんにも本当の父親と母親のように甘えてほしいし、頼ってほしいと思っているの」

「なにかあれば力になる。もし、弦と喧嘩をしたらうちに来るといい」

「それはいいわね。盛大にもてなすわ」

 思いがけない温かい言葉の数々に目頭が熱くなる。