家族として一緒に暮らしているはずなのに、私だけ他人のような感覚だった。それは今も変わらない。
何度も弟と同じように接してほしい、自分を見てほしい一心でありとあらゆる努力をした。
テストでは毎回満点をとって、運動も頑張って。だけど、どんなにテストでいい成績をとっても、一番になってもお父さんもお母さんも褒めてくれない。笑顔を向けてくれなかった。
あぁ、このふたりからママと同じ愛情を受けることはできないんだって子供ながらに悟り、そこから私は静かに生きてきた。
きっとお父さんもお母さんも、私が結婚して家を出たって寂しいと思わないだろう。むしろ、邪魔者がいなくなって清々すると思っているのかも。
なんて自分で考えては、泣きそうになっていると、勢いよくドアが開いた。
びっくりしてドアのほうを見ると、焦った様子で弟の敬一(けいいち)が部屋に入ってきた。
「なに? 敬一。ノックもナシにいきなり入ってくるなんて」
バクバクとうるさい心臓を押さえながら言うと、敬一は私の隣に腰を下ろした。
「なにじゃないよ! どういうこと? 結婚するって」
何度も弟と同じように接してほしい、自分を見てほしい一心でありとあらゆる努力をした。
テストでは毎回満点をとって、運動も頑張って。だけど、どんなにテストでいい成績をとっても、一番になってもお父さんもお母さんも褒めてくれない。笑顔を向けてくれなかった。
あぁ、このふたりからママと同じ愛情を受けることはできないんだって子供ながらに悟り、そこから私は静かに生きてきた。
きっとお父さんもお母さんも、私が結婚して家を出たって寂しいと思わないだろう。むしろ、邪魔者がいなくなって清々すると思っているのかも。
なんて自分で考えては、泣きそうになっていると、勢いよくドアが開いた。
びっくりしてドアのほうを見ると、焦った様子で弟の敬一(けいいち)が部屋に入ってきた。
「なに? 敬一。ノックもナシにいきなり入ってくるなんて」
バクバクとうるさい心臓を押さえながら言うと、敬一は私の隣に腰を下ろした。
「なにじゃないよ! どういうこと? 結婚するって」



