政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~

 そして私が来たことに気づくとテレビを消し、ソファから立ち上がった彼はなぜか眉間に皺を刻み、難しい顔をしている。なにかあったのかな。

 様子を窺っていると、弦さんは面倒そうに言った。

「未来、さっき父さんから連絡が来た。ふたりで土曜日にうちに遊びに来たいそうだ」

「土曜日ですか?」

 今日は木曜日。ということは明後日に来るということだ。

 あまりに急な話に唖然となっていると、弦さんは私の顔色を窺う。

「急な話だし、嫌なら断る」

「いいえ、大丈夫です」

 断るなんてとんでもない。だけど、どうして急にお義父さんとお義母さんはうちに来たいと言い出したのだろうか。

 私は弦さんの相手として相応しいか、見に来るとか? それとも三ヵ月経つのにまだ子供はできないのかと催促に来る?

 どんな理由で来るかわからないけれど、精いっぱいもてなさないと。

「何時頃いらっしゃるのでしょうか? なにか用意したほうがいいですよね」

「いや、どこか食べに出ればいい」

「そういうわけにはいきません。大丈夫です、私に用意させてください」