そのまま弦さんに腕枕をしてもらい、彼の胸に擦り寄る。温かくて安心できる。すると睡魔が襲ってきた。
もっとこうしていたいのに瞼が重い。
「なぁ、未来。いつかうちの両親と未来の両親を連れて、みんなで旅行に行けたらいいな」
「えっ? 旅行ですか?」
「あぁ。……そんな日が来てほしくないか?」
弦さんに言われて想像してみる。きっと弦さんのほうはふたつ返事で行こうと言ってくれるだろう。でもうちの両親はまだ一緒に旅行してくれるか不安だけど、そんな日が来てほしいと思う。いや、必ず実現させたい。
「行きたいですね、旅行」
「だろ? それとそろそろ一軒家も見に行こうか。あとタイミングがなくてずっと行けなかった譲渡会にも。広い庭付きの家を買って、犬と叶夢が駆け回れるほど広い庭付きの家を買って、お互いの両親を呼び、バーベキューをするのもいい」
それは叶夢が生まれる前、少しだけ話した未来の話。弦さん、覚えてくれていたんだ。でもきっとそんな日々が訪れるのは、そう遠くないだろう。
「そのときには、もうひとり家族を増やしてもいいかもな」
それはつまり、子供をもうひとり作るってことだよね? ……うん、私も同じ。大切な宝物をもっと増やしたい。
顔を上げると、引き寄せられるように唇を重ね合う。
出会いは政略結婚。お互い恋愛感情などなかった。でも同じ時間を過ごす中で惹かれ合い、今では本物の夫婦となった。
きっかけはどうであれ、私たちは愛し合っている。
叶夢やそう遠くない未来に生まれてくる子にも伝えたい。誰かを好きになり、大切な存在ができることはなにより幸せなことだと。
その人がいるだけで何気ない日々が、劇的に変わるもの。
私は弦さんと出会えて幸せ。つらく、悲しいことが多かった日々が一変したのだから。
この幸せが永遠に続きますように。彼の腕の中でそう強く願った。
END
もっとこうしていたいのに瞼が重い。
「なぁ、未来。いつかうちの両親と未来の両親を連れて、みんなで旅行に行けたらいいな」
「えっ? 旅行ですか?」
「あぁ。……そんな日が来てほしくないか?」
弦さんに言われて想像してみる。きっと弦さんのほうはふたつ返事で行こうと言ってくれるだろう。でもうちの両親はまだ一緒に旅行してくれるか不安だけど、そんな日が来てほしいと思う。いや、必ず実現させたい。
「行きたいですね、旅行」
「だろ? それとそろそろ一軒家も見に行こうか。あとタイミングがなくてずっと行けなかった譲渡会にも。広い庭付きの家を買って、犬と叶夢が駆け回れるほど広い庭付きの家を買って、お互いの両親を呼び、バーベキューをするのもいい」
それは叶夢が生まれる前、少しだけ話した未来の話。弦さん、覚えてくれていたんだ。でもきっとそんな日々が訪れるのは、そう遠くないだろう。
「そのときには、もうひとり家族を増やしてもいいかもな」
それはつまり、子供をもうひとり作るってことだよね? ……うん、私も同じ。大切な宝物をもっと増やしたい。
顔を上げると、引き寄せられるように唇を重ね合う。
出会いは政略結婚。お互い恋愛感情などなかった。でも同じ時間を過ごす中で惹かれ合い、今では本物の夫婦となった。
きっかけはどうであれ、私たちは愛し合っている。
叶夢やそう遠くない未来に生まれてくる子にも伝えたい。誰かを好きになり、大切な存在ができることはなにより幸せなことだと。
その人がいるだけで何気ない日々が、劇的に変わるもの。
私は弦さんと出会えて幸せ。つらく、悲しいことが多かった日々が一変したのだから。
この幸せが永遠に続きますように。彼の腕の中でそう強く願った。
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