政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~

「大丈夫。母さんも父さんも叶夢と一緒に過ごせるって喜んでいたから。それにずっと家で子育てしている未来のことを心配していたんだ。だから甘えてやって」

 そうだったんだ。私って本当に幸せ者だ。気遣ってくれる人、助けてくれる人がたくさんいるのだから。

「それと俺が未来と久しぶりにデートしたいんだ。こうして手を繋いでゆっくりと買いものでもしながら、おいしいものを食べよう」

 そう言われたら、もう「帰りましょう」とは言えない。

「はい」

 彼の手を握りしめ、久しぶりのデートを楽しんだ。

 まずはお昼を食べようとなり、商業施設に入っている全国展開しているハンバーグ専門店に向かった。

 そこでそれぞれランチセットを注文し、おいしいハンバーグに舌鼓を打つ。

 そういえば、弦さんとこうしたお店に来ることは初めてだ。なんか不思議な感じがする。

「未来のうまそうだな。半分ちょうだい」

 そう言うと弦さんは、口を開けた。

 えっ? これって私が食べさせるの? そうだよね、きっと。

「ん」

 やっぱりそのようで、彼は早くと言うように催促する。

 周りに人がたくさんいるけどいいのかな?