テーブルを挟んで向かい合って座り、お茶をしながら話題は自然と叶夢のことになる。

「どう? 子育ては。夜はちゃんと眠れている?」

「それが叶夢ってばすごく寝る子で、六時間とか寝てくれるから寝不足じゃないの。それに毎日のように誰か来てくれて、助けてくれるしね。美香もありがとうね、さっき家事をしている間に叶夢をあやしてもらって」

「なに言ってるの、あれくらいなら喜んでやるよ。叶夢ちゃん、本当に可愛いもの。むしろ役得!」

 そう言ってもらえて本当に助かるよ。

 退院後、代わる代わるお義父さんやお義母さん、敬一と椿ちゃん。そしてお父さんとお母さんが叶夢に会いに来てくれている。

 叶夢の子守りや家事を手伝ってくれて、時には休ませてもらっている。おかげでストレスフリーの中、子育てをすることができていた。

 もちろん一番力になってくれているのは弦さんだ。早く帰ってきた日は叶夢をお風呂に入れてくれるし、おむつ交換もしてくれる。

 週末は夜泣きしたらあやしてくれて、私が少しでも眠れるよう気遣う。『ふたりの子供なんだから、協力するのは当然だ』と言って、積極的に子育てに協力してくれている。

 なにより弦さんは叶夢にベタ惚れ。可愛くて仕方がないみたい。