「頑張って。出産までまだ先は長いわよ。しっかりしなさい」
私を叱咤しながら、痛みが少しでも和らぐように背中から腰を行き来するお母さんの手は温かい。
「大丈夫か? 未来」
電話を終えたお父さんも駆け寄ってくると、心配そうに私の顔を覗き込む。次第に痛みも落ち着いてきた頃、そっとふたりに尋ねた。
「どうしてうちのマンションにいらしたんですか? なぜ私の心配をするのです?」
とくにお母さんは私をとても憎んでいたはず。それなのにどうして?
答えを知りたくてジッと見つめる。するとふたりは顔を見合わせた後、お父さんが口を開いた。
「未来の気持ちを知り、親子の縁を切っても構わないと言われ、私と母さんは何度も話をした。これまでのこと、そしてこれからのことを」
「私はやはり未来、あなたのことが憎いし、今後もこの気持ちは変わらないわ。……だけど幼いあなたにしてきたことに対しては、申し訳ないことをしたと思っている。傷つけてしまい、本当にごめんなさい」
謝罪の言葉を口にして深々と頭を下げたお母さんに続いて、お父さんも頭を下げた。
私を叱咤しながら、痛みが少しでも和らぐように背中から腰を行き来するお母さんの手は温かい。
「大丈夫か? 未来」
電話を終えたお父さんも駆け寄ってくると、心配そうに私の顔を覗き込む。次第に痛みも落ち着いてきた頃、そっとふたりに尋ねた。
「どうしてうちのマンションにいらしたんですか? なぜ私の心配をするのです?」
とくにお母さんは私をとても憎んでいたはず。それなのにどうして?
答えを知りたくてジッと見つめる。するとふたりは顔を見合わせた後、お父さんが口を開いた。
「未来の気持ちを知り、親子の縁を切っても構わないと言われ、私と母さんは何度も話をした。これまでのこと、そしてこれからのことを」
「私はやはり未来、あなたのことが憎いし、今後もこの気持ちは変わらないわ。……だけど幼いあなたにしてきたことに対しては、申し訳ないことをしたと思っている。傷つけてしまい、本当にごめんなさい」
謝罪の言葉を口にして深々と頭を下げたお母さんに続いて、お父さんも頭を下げた。



