政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~

「俺が不在の間、敬一に来てもらおうかと思ったんだが、敬一は今日からインターン先の先輩の出張に同行し、北海道にいるそうだ」

「そうですが。でも本当に弦さん、私なら大丈夫ですから。敬一、心配していませんでした?」

 弦さんに負けず劣らずの心配性だもの。

「あぁ、心配していた。今からでもこっちに戻るって言い出したから切ったよ」

 苦笑いする弦さんに、敬一の慌てて言う様子が簡単に想像できる。

「出張から戻ったら敬一、血相を変えてうちに来るかもな」

「絶対来ますね」

 弦さんと顔を見合わせて、笑ってしまう。

 敬一はすっかり弦さんに懐いた。うちのマンションにも足繫く通うようになり、私そっちのけで仕事について熱く語っている。社会人の先輩としても敬一は弦さんのことを尊敬しているようだ。

 そんな敬一を弦さんも可愛がるようになり、敬一と呼び捨てにするようになった。

 今ではふたりの仲に軽く嫉妬してしまうほどだ。でもふたりが仲良くしてくれてすごく嬉しい。

 その後も敬一の話で盛り上がり、楽しいひと時を過ごした。