「おいしいです、弦さん」
「それは、よかった」
料理を口にすると少しだけ頬を緩めて言う未来に、年甲斐もなく胸が苦しくなる。そしてもっと喜ぶ顔が見たいと思うんだ。
「専務、それは完全に婚約者様に恋をしているでしょう」
専務室で俺の話を聞き、真顔でそんなことを言うのは秘書の竹山(たけやま)豊(ゆたか)だ。大学時代の後輩で、なにかと馬が合う竹山と一緒に仕事がしたくてうちの会社を勧めた。
優秀な竹山は無事に入社を果たし、俺の強い要望で専務の職に就くと同時に秘書に指名した。
感情を表に出すことが苦手で、滅多なことがない限り笑わない。だけど心優しき男で、小動物が好きという意外な一面もある。
仕事面ではもちろん、プライベートなことまで相談できる良きパートナーだ。
現に今も未来のことで悩んでいることに気づき、なにかあったのかと尋ねてきたから俺は打ち明けたわけだが、恋しているって。本当に俺が?
自分のことなのに信じられなくて言葉を失っていると、竹山は小さく息を吐いた。
「それは、よかった」
料理を口にすると少しだけ頬を緩めて言う未来に、年甲斐もなく胸が苦しくなる。そしてもっと喜ぶ顔が見たいと思うんだ。
「専務、それは完全に婚約者様に恋をしているでしょう」
専務室で俺の話を聞き、真顔でそんなことを言うのは秘書の竹山(たけやま)豊(ゆたか)だ。大学時代の後輩で、なにかと馬が合う竹山と一緒に仕事がしたくてうちの会社を勧めた。
優秀な竹山は無事に入社を果たし、俺の強い要望で専務の職に就くと同時に秘書に指名した。
感情を表に出すことが苦手で、滅多なことがない限り笑わない。だけど心優しき男で、小動物が好きという意外な一面もある。
仕事面ではもちろん、プライベートなことまで相談できる良きパートナーだ。
現に今も未来のことで悩んでいることに気づき、なにかあったのかと尋ねてきたから俺は打ち明けたわけだが、恋しているって。本当に俺が?
自分のことなのに信じられなくて言葉を失っていると、竹山は小さく息を吐いた。



