美香と駅で別れて竹山さんとともに近くのコインパーキングに向かった。車内でタブレットを操作していた弦さんは私たちに気づくと、すぐに車から降りてきた。
短い距離にもかかわらず、車に乗るまで身体を支えてくれて、「迎えが遅くなってしまい、すまなかった。楽しかったか? 身体は平気?」と私を気遣ってくれた。
車内でも弦さんは美香とどんな時間を過ごしてきたのか、時折相槌を打ちながら私の話を聞いてくれていた。
そして私をマンションの部屋の中まで送り届けると、慌ただしく仕事に戻っていったのだ。
車内で竹山さんは運転に集中していて、口を開くことはなかった。バッグミラー越しに見た竹山さんは、普段通りに見えていたんだけど、長年一緒にいる弦さんには、わずかな違いにも気づいたのかもしれない。
「だけどそうか、竹山が自ら女性に自分の連絡先を渡すとは……。これまで恋愛には無縁の男だったのに意外だ」
「じゃあ竹山さんに恋人はいないんですか?」
一番気になっていることを聞くと、弦さんはすぐに「当然だ」と答えた。
「仕事が恋人のような奴だから。……でも真面目で優しい奴でもある」
そう話す弦さんの表情からは、竹山さんを大切に思っているのが伝わってくる。
短い距離にもかかわらず、車に乗るまで身体を支えてくれて、「迎えが遅くなってしまい、すまなかった。楽しかったか? 身体は平気?」と私を気遣ってくれた。
車内でも弦さんは美香とどんな時間を過ごしてきたのか、時折相槌を打ちながら私の話を聞いてくれていた。
そして私をマンションの部屋の中まで送り届けると、慌ただしく仕事に戻っていったのだ。
車内で竹山さんは運転に集中していて、口を開くことはなかった。バッグミラー越しに見た竹山さんは、普段通りに見えていたんだけど、長年一緒にいる弦さんには、わずかな違いにも気づいたのかもしれない。
「だけどそうか、竹山が自ら女性に自分の連絡先を渡すとは……。これまで恋愛には無縁の男だったのに意外だ」
「じゃあ竹山さんに恋人はいないんですか?」
一番気になっていることを聞くと、弦さんはすぐに「当然だ」と答えた。
「仕事が恋人のような奴だから。……でも真面目で優しい奴でもある」
そう話す弦さんの表情からは、竹山さんを大切に思っているのが伝わってくる。



