政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~

「身体には気をつけて、元気な赤ちゃんを生んでね。会えるのを楽しみにしているから」

「ありがとう。美香も仕事大変そうだけど無理せずにね」

「ありがとう、頑張るよ」

 しばらく会えないかと思うと、名残惜しくなり足が動かない。

「未来はここまで弦さんが迎えに来てくれるんだよね?」

「うん、店を出る前にメッセージを送ったら、駅で待っててってきたから」

「そっか、じゃあ弦さんが来るまで私も待っていようかな。未来になにかあったら大変だし!」

「本当? 助かる」

 少しの時間でも長く美香と一緒にいられて嬉しい。美香も私と同じ気持ちなのかな? しばらく会えなくなるから、寂しいと思ってくれている?

 なんとなく照れくさくて聞けない。近くの空いているベンチに並んで腰かけ、他愛ない話をしながら弦さんが来るのを待つ。

「遅いね、弦さん」

「そうだね」

 メッセージではすぐに行くってきたんだけどな。もしかしてなにかあったのかな?