「その代わり、敬一とは会うことを許してください。私にとって敬一は血の繋がったたったひとりの弟です。……敬一だけが私の心の拠り所だったんです」
そんな敬一とはこれからも姉弟として助け合っていきたい。
言いたいことをすべて言えて、気持ちは晴れやかだ。今日を最後にお父さん、お母さんと会うことはなくなるとしても後悔はない。
「未来がおふたりと縁を切る覚悟を持ったなら、僕も言わせていただきます」
いつの間にか電話を終えたのか、弦さんが静かに部屋に入ってきた。真っ直ぐにこちらに歩み寄ってくると、ソファに座り優しく私を抱き寄せた。
「よく頑張ったな」
耳元で囁かれた言葉に、胸が熱くなる。彼を見れば、「あとは任せてくれ」と言うように目を細めた。
緊張の糸が切れてボロボロと涙が溢れて止まらなくなり、私は俯いた。
「未来がこの家でおふたりとどんな暮らしをしてきたのか、申し訳ありませんが結婚前にこちらで調べさせていただきました。しかしこれは家族の問題であり、僕が介入するべきではないと思っておりました。その代わり、おふたりに代わって僕が未来に愛情を注ごうと誓ったんです」
顔を上げると、弦さんに言われた両親は複雑な顔をしていた。
お父さんとお母さんは、私と弦さんの話を聞いてどう思ったんだろう。……いや、もうどう思われようと気にしなくていい。
そんな敬一とはこれからも姉弟として助け合っていきたい。
言いたいことをすべて言えて、気持ちは晴れやかだ。今日を最後にお父さん、お母さんと会うことはなくなるとしても後悔はない。
「未来がおふたりと縁を切る覚悟を持ったなら、僕も言わせていただきます」
いつの間にか電話を終えたのか、弦さんが静かに部屋に入ってきた。真っ直ぐにこちらに歩み寄ってくると、ソファに座り優しく私を抱き寄せた。
「よく頑張ったな」
耳元で囁かれた言葉に、胸が熱くなる。彼を見れば、「あとは任せてくれ」と言うように目を細めた。
緊張の糸が切れてボロボロと涙が溢れて止まらなくなり、私は俯いた。
「未来がこの家でおふたりとどんな暮らしをしてきたのか、申し訳ありませんが結婚前にこちらで調べさせていただきました。しかしこれは家族の問題であり、僕が介入するべきではないと思っておりました。その代わり、おふたりに代わって僕が未来に愛情を注ごうと誓ったんです」
顔を上げると、弦さんに言われた両親は複雑な顔をしていた。
お父さんとお母さんは、私と弦さんの話を聞いてどう思ったんだろう。……いや、もうどう思われようと気にしなくていい。



