政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~

 また彼に守られてしまった。これでは私、いつまで経っても強くなれないよね。

「あら、そうなの」

「そうか」

 にこやかに言う弦さんに、お父さんとお母さんは言葉を詰まらせた。弦さんは柔らかい笑みを私に向けた後、両親と向かい合った。

「お義父さん、お義母さん、本日お時間を作っていただいたのは、僕たちからご報告したいことがあるからなんです」

 そう切り出した弦さん。きっと私が妊娠していることも彼から伝えるつもりなのだろう。でもそこまで甘えるわけにはいかないよ。

「弦さん、私から伝えさせてください」

 彼の腕を掴んで言うと、弦さんは戸惑った。

「えっ、でも……」

「自分の口から言いたいんです」

 真っ直ぐに見つめて訴えると、弦さんは大きく頷いた。

「わかった」

 彼の返事を聞き、両親を交互に見た。

 心を落ち着かせるように小さく深呼吸をして、何事だろうと困惑しているふたりに言った。

「私、妊娠しました。来年には子供が生まれます」

 これにはさすがの両親も驚き、目を見開いた。