「私たちも行こう、敬一」
「あっ、うん」
戸惑う敬一とともに弦さんのほうへ歩み寄る。そして敬一はお父さんと母さんの隣に腰を下ろし、私は向かい合うかたちで弦さんの隣に座った。
家政婦が珈琲とクッキーを持ってくると、テーブルに並べて去っていく。するとお父さんは弦さんに話しかけた。
「海外支社のほうでも、ずいぶんと活躍されていると聞いたよ。そんな弦君が息子かと思うと、私も鼻が高い」
「いえ、まだ半人前で勉強の日々です」
「謙遜することないだろう。もっと自慢してもいいくらいだぞ?」
そう言って豪快に笑うお父さんは、相当機嫌がいい。だってこんな姿、滅多に見ないもの。
「本当に弦さんのようなお方と結婚できて未来は幸せね。……未来、弦さんはとても大変なお仕事をされているのだから、妻として精いっぱい支えなさい」
「そうだぞ、未来」
厳しい口調で言うお父さんとお母さんに、「はい」と返事をするよりも先に弦さんが口を開いた。
「いいえ、幸せなのは僕のほうです。未来のような素敵な女性と結婚できたのですから。それに彼女の存在そのものが僕の支えとなっています」
弦さん……。
「あっ、うん」
戸惑う敬一とともに弦さんのほうへ歩み寄る。そして敬一はお父さんと母さんの隣に腰を下ろし、私は向かい合うかたちで弦さんの隣に座った。
家政婦が珈琲とクッキーを持ってくると、テーブルに並べて去っていく。するとお父さんは弦さんに話しかけた。
「海外支社のほうでも、ずいぶんと活躍されていると聞いたよ。そんな弦君が息子かと思うと、私も鼻が高い」
「いえ、まだ半人前で勉強の日々です」
「謙遜することないだろう。もっと自慢してもいいくらいだぞ?」
そう言って豪快に笑うお父さんは、相当機嫌がいい。だってこんな姿、滅多に見ないもの。
「本当に弦さんのようなお方と結婚できて未来は幸せね。……未来、弦さんはとても大変なお仕事をされているのだから、妻として精いっぱい支えなさい」
「そうだぞ、未来」
厳しい口調で言うお父さんとお母さんに、「はい」と返事をするよりも先に弦さんが口を開いた。
「いいえ、幸せなのは僕のほうです。未来のような素敵な女性と結婚できたのですから。それに彼女の存在そのものが僕の支えとなっています」
弦さん……。



