政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~

「妊娠七週目に入ったところですね。まだ本当に小さいんですけど、これが赤ちゃんです」

 そう言って渡されたエコー写真。本当に小さくて、赤ちゃんだと言われないとわからないほど人間の姿をしていない。

 それなのになぜだろうか。この子が私と弦さんの赤ちゃんで、自分のお腹の中にいると思うと、愛おしくてたまらない。

 渡されたエコー写真を眺めていると、目頭が熱くなってくる。

「これから体重測定などを行なっていただき、最後に採血をさせてください。……フフ、西連地さん? 聞いてましたか?」

 医師に笑われながら言われ、我に返る。なんて言われたんだろう。

「すみません、えっと……」

 わからなくて謝ると、医師はもう一度伝えてくれた。

「まだ実感が湧かないですよね。……私たちは、西連地さんに出産のご意思があると受け取ってもよろしいでしょうか?」

「もっ、もちろんです!」

 生む以外の選択肢などない。だって大好きな人との間に授かった命だもの。

 すぐに答えれば、医師は安心した顔を見せた。

「出産までしっかりサポートさせていただきます。なにか不安なことなどがあったら私や看護師などへ、気軽にご相談ください。採血の結果は次回受診時にお伝えしますね」

「ありがとうございます」