でもさ、そんな小難しいこと言ってたらせっかくのケータイ小説の良さが消されてしまうような気もするよね?

そうそう。それでいいんだよ。

ケータイ小説ってさ、これから君たちが作り上げていく新しい”君たちの文化”ともなり得るものなんだから、もっと気楽に自由に書こう。

普段メールで使い慣れてる記号なども取り入れたって構わないし、その効果、インパクトが感じられると思うなら顔文字だって有効に使ってみよう。

ただし、顔文字ばっか使っちゃうと、もう小説の原形とかけ離れたモノになってしまうから、ここぞ! というトコに限定して使うとその効果は高いと思うよ。

あと”改行”乱用の”空欄”は必要最小限にしよう。

ケータイ画面って、長文だとどうしても読みにくいとこあるけど、空欄ばかりが目立ち過ぎるとそれも逆効果だよ。

物語の中身まで”スカスカ”に思われてしまうから、そこは気をつけようね。

小説として書く以上は、自分だけが満足していてはイケナイ。

読んでくれる誰かに親切な文章を目指さないとナラナイ。

せっかく書いた君の大切な物語。

どうせなら、たくさんの人に読んでもらえるように、できるだけ丁寧に書いていこう。

でもね、物語を創るばかりが、ケータイ小説じゃあない。

もっと違う可能性もあるってコト、新しい表現方法の一つとして、まだまだこれから。 
未知数な部分も多いから、君の感性で色々チャレンジしてみてね。

パソコン苦手な人はまだまだ多いみたいだけれど、ケータイなら誰でも持ってるよね。
君も、いつも持ち歩いてたりするよね。
その特徴を活かした作品創りなんか、これからどんどん現れてくるだろう。

例えば、挿絵の変わりにケータイのカメラで撮った画像などを貼り付けしてみたりとかね。

今はただの読者って君も、はじめの一歩を踏み出せばスグに作者になれるんだから、自分なりの表現を試してみよう。