すきって言って



家の近くまで鳴瀬くんと、鳴瀬くんが昔飼ってた猫の話をしていた。


「ありがとう、じゃあまた明日!」


「おう、また明日」


鳴瀬くんに手を振って、家の中に入った。


「絃っ…!遅いじゃない!心配したのよ!?」


お姉ちゃんが血相を変えて玄関にいた。


「ご、ごめんねお姉ちゃん」


慌てて時計を見ると19時を過ぎていた。


こんなに遅い時間に帰ってきたのは初めてだ。


「ねぇ絃、藤田くんってどんな人なの?」


部屋で着替えていると突然お姉ちゃんが口を開いた。


「え、優志くん?」


「そう、今日突然藤田くんに明日から2人で登下校したいって言われたのだけれど…毎朝絃と稜くんを置いていってしまうから普段と何も変わらないと思うの。」


「そ、そうだね」