「1人で行く…っていう選択肢はないん…だよね?」
「それ泉に言ったらどうなると思う?」
どうって……絶対今まで通りって言うはず。
でもそんなことしたら…
「優志くんに…」
嫌われちゃう。今日の優志くん怖かった。
「優志が…どうかしたのか?」
優志くんの名前を口にした途端鳴瀬くんの表情が変わった。
「……優志くんに、すきって言ったら…お姉ちゃんには言わないでって…それから…諦めてくれって…」
思い出しただけで涙が出てきた
「うっ……うぅ……」
目の前に鳴瀬くんが居ることを忘れてまた泣いてしまった。



