すきって言って



────どれくらい時間が経ったんだろう。



「はっ」


私あの後泣き疲れて空き教室の机に突っ伏して寝ていたようだ。



「やっと起きたか」


「えっ?な、鳴瀬くん!?」


私の前に鳴瀬くんが座っていた。



「なんでここに…」


「それはこっちのセリフだ。優志に泉と2人にして欲しいって言われたと思ったら、泉には大場を1人にするのは心配だって言い出して大変だったんだぞ。」


「ご、ごめんなさい?」


てことは…鳴瀬くんは私を探して待っててくれたってこと?


「泉に明日から大場と2人で登下校して欲しいって頼まれたんだけどさ」


えっ!鳴瀬くんと2人!?ちょっと怖いなぁ……


「もし大場が俺と2人が嫌だって言うなら今まで通り4人で登下校するって言ってた」


これ……断ったら優志くん怒るよね……