すきって言って



──次の日の朝


「絃〜、藤田くんと稜くんが家の前で待ってるよ〜」


「えっ、家の前!?」


優志くん待てなくて家まで来たのかな!?


慌てて外に出るとニッコリ笑顔の優志くんと、
ムッスリ顔の鳴瀬くんがいた。


「稜くん今日は一段と不機嫌ね」


「低血圧なんだよ」


「そんなこと言ってたね」


お姉ちゃん、鳴瀬くんと話す時ちょっと楽しそう。


同じクラスだもんね、そりゃそうだよね。


「ねぇ絃ちゃん、泉さんの好きな人分かった?」


耳元でコソッと優志くんに話しかけられた。