「あ、稜!あれっ泉さんは?」 教室の隅っこで女の子たちに囲まれていた優志くんがこっちへ来た。 「泉は生徒会の仕事だって」 「そっかぁー、じゃあ仕方ないね。絃ちゃん帰ろう!」 「う、うん!羽月ちゃんまた明日ね!」 「また明日」 私達は教室から出た。 「泉さん、凄いよなー生徒会に入るなんて。 次期生徒会長とか言われてるよね!」 「生徒会長がぜひ入って欲しいって直接頼みに来てたからな」 「はっ、マジか!てか稜いいなー泉さんと同じクラス!」 私は2人の会話に混ざれず、黙って聞いていた。