───現在。 そう言えば、鳴瀬くんとお姉ちゃんは1年生の時から同じクラスだったな… 私は今年優志くんと奇跡的に同じクラスになれたけど… 「絃、さっきからボーッとしてるけど大丈夫?」 羽月ちゃんが百合小説を片手に不安そうな顔をしていた。 「えっ?だ、大丈夫だよ」 「嘘つけ。朝のHRの後にアイツに連れていかれてからずっと上の空じゃないか。今だってお弁当食べる手が止まってるし。」 お弁当……そっかもうお昼の時間なのか。 優志くんを好きになった日のこと思い出してたらそんな時間経っていたんだ。