_____涙の通り道は、幸せの国へ続く道。







嘘か本当かも分からない


言葉にすがりながら、


今日も僕は必死に生きている。








目が回るほど忙しい毎日。


青空を見上げる余裕もなく、


淡々とその日のワークをこなしていく。








この前の深い傷は、今でもひどく痛む。


人はあまりに多くの涙を流しすぎると、


血の涙が出るのかもしれない。








本当は、楽しく笑っていたい。


それだけのことなのに、


どうしてこんなに遠い願いになったのだろう。








痛みを覚えるたび、臆病になる。


誰かの優しさが見せかけに見えて、


一人じゃ何もできない自分に嫌になってしまう。








"幸せの国"はどこにある?


まぶしい朝の光が世界を照らす。


また、一日が始まる。









地平線の彼方にあるなら歩き続けるし、


青空の向こうにあるというなら、


僕は風に乗って空を飛ぶ。








きっと前に進むことをやめはしないだろう。


この場で息をするのが嫌になっても、


また悲しみにうちひしがれても。








幸せの国へ続く希望を、


捨てることなんてしないのだろう。


例え、それが幻想でも夢だったとしても。








涙の通り道は、まだ遠く長い。


地図にもない場所を求めて、


僕は今日もさまよい歩く。