「…お節介」

光さんは便箋を閉じてしばらくそれを見つめていた。

口元が引き攣っている。



ここにも。

拓海くんがいない悲しみで溢れている。



光さんは慌てて手で目を拭いた。



そう、二人は。

サーキットでの大親友だったから。

その想いも強い。



「まさかあれから17年後にこんな手紙がくるなんて…」

あいつ、何者だよ…?

光さんは涙を抑えながら笑った。